グランエミシス

エミシスだより

認知症対応型共同生活介護

2020年09月17日

コラム記事

はじめに

認知症に対応したグループホームを探しておられる方はたくさんいらっしゃるかと思います。
そこで、どのようなグループホームがあるのか、どのようなサービスが受けられるのか、また、それに伴ってどのようなメリット、デメリットがあるか等、皆さんが疑問に思われるであろうことについてまとめてみました。

認知症対応のグループホームとは
(認知症対応型共同生活介護)

要支援2以上の認知症高齢者を対象にした小規模の共同生活をする介護施設です。

「認知症対応型老人共同生活援助施設」とも呼ばれ、それぞれの入居者の能力に応じて料理や掃除といった役割を担いながら暮らしていくのが、ほかの老人ホーム・介護施設と大きく異なる点です。
認知症の方に合わせた環境が用意され、認知症介護の知識をもったスタッフが対応します。

グループホームでは、管理者として3年以上の認知症介護経験を有する専従・常勤の者1名、また、介護計画の作成担当者(1名以上はケアマネジャー)の配置が義務付けられています。
管理者は計画作成担当者との兼務も可能です。
介護スタッフは、常勤換算して利用者3名に対し1名以上の配置が必要(24時間常駐、夜間は常時1名以上)です。
医療・看護スタッフの配置は義務ではありませんが、近年需要が高まっていることから、施設によっては配置していることもあります。
どの施設にも必ず看護士が配置されているわけではないので、医療的なケアは期待できないでしょう。

また、地域密着型サービスであることから、施設と同一地域内の住居と住民票があることが求められます。
住民票の資格を持ってからの期間を条件として設けている自治体もあるため、入居を検討している施設がある場合は個別に問い合わせてみましょう。

月々の入居費用

施設によって異なりますが、介護サービス料に加えて、自己負担分の家賃、光熱費、食費などがかかります。
ですから少なく見積もっても、地方や郊外では月額10万~15万程度、都会では月額15万~30万円程度が目安でしょう※。その他生活費は別途負担することになります。
(※あくまでも目安です)

受けられるサービス

具体的なサービスの内容は、介護保険法第8条第20項により、「入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活の世話及び機能訓練を行う」と定義されています。

そのため、認知症ケアのできる介護職員やリハビリテーション、レクリエーションを行う職員が配置されています。お祭りに参加したり公園を掃除したりと、地域交流に力を入れている施設も増えてきています。
(レクリエーションは認知症に効果がある音楽療法、園芸療法、あるいは手先を動かすものなどが中心です)

また、買い出し、調理、掃除なども、スタッフの介助を受けながら自分たちで行うという特徴があります。

▽看取りサービス

現在の超高齢社会の中では、グループホームの入居者も高齢化が進んでいます。
高齢化に伴い、グループホームでも「看取りサービス」の需要が高まってきました。

この状況を受けて、2009年に介護保険法の改正が行われ、看取りを行うグループホームは「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。

グループホームのメリットとデメリット

メリットは、グループホームに入居することで認知症の方のご家族の負担が減り、本人にも良い影響があることです。
デメリットは、入居までの手続きや、入居待ち期間が長いことなどです。

知っておきたい注意点

  1. 入居待ち期間には要注意
    1つの施設に原則18人の定員となっている小規模施設だという問題があり、定員に空きがあることが少なく、入居難易度は比較的に高くなっているのが現状です。数ヵ月から数年程度の入居待ち時間が生まれる可能性があると考えてください。
  2. 入居には住民票が必要
    「認知症対応型共同生活介護」は、「少人数で共同生活を送ることが、認知症の進行を遅らせる」という考えのもと、入居者の方々の日常生活の介助や機能訓練を行う施設とされています。

こうした特徴があるので、グループホームへ入居するには、その地域に住んでいることの証明として、必ず住民票が必要です。

生活保護の方でも入居できるのか

生活保護の方は指定を受けている施設に入居する必要があります。
グループホーム全体が生活保護の受け入れに対応している施設と、一部の居室のみ対応している施設とがあります。もし入居したい生活保護対応型のグループホームがほかの居住地域にある場合、住民票を移して、その自治体で改めて生活保護申請を行う必要があります。

まとめ

グループホームは基本的に身体症状が安定している方向けの生活の場なので、常勤スタッフとして看護師を配置しておらず、医療体制が整っていないところも少なくありません。

入居をすでに検討している方でしたら、入居待ち期間もあるということを頭の片隅に置いていただき、グループホームの下調べをしましょう。
また、体験入居をしてみるのもよいかと思います。