グループホームは高いのか
2021年03月18日
コラム記事
はじめに
グループホームに入居したいけど、費用は高いのかな?と不安になる方もいらっしゃると思います。
グループホームは利用しやすいのか、費用はいくらかなど、障がい者向けのグループホームと認知症向けのグループホームの費用と例を挙げて説明していきます。
費用
▼障がい者向けグループホーム(共同生活援助)
家賃補助制度があり、事前に申請すると家賃の費用を抑えることができます。
給付額はこのようになります。
家賃が1万円未満の場合=実費
家賃が1万円以上の場合=1万円
家賃の他には食費、水道費、光熱費、が必要になってきます。家賃のように補助制度があるものは費用を抑えることができます。
障がい者グループホームは市町村の自治体が管理しておらず、費用は事業所を運営している法人が定めているため、施設によって異なり上限も設けられていません。
そのため、施設や事業所が独自に定めた金額を支払う必要があります。
障がい者グループホームや就労サービスなどを利用するために必要な障害福祉サービス費は1割負担で、生活保護世帯、非課税世帯は無料になります。
利用者本人と配偶者の所得が判断基準ですので、今までの預金や、ご両親と暮らしている場合は両親に収入があったとしても自己負担額への影響はありません。
デイサービスなどを日中利用する場合、昼食代をデイサービスの事業所へ支払わなければなりません。
障がい者グループホームを利用する際に介護保険や医療保険は適用されないため、保険制度の給付や免除はありません。そのため障がい者グループホームに必要な費用を保険制度でまかなうことはできません。障がい者グループホームに入居しながら高齢者用デイサービスや訪問看護といったサービスを利用する場合は介護保険や医療保険制度を併用することができます。
実際にかかる費用などは一度確認してみて下さい。
▼認知症向けグループホーム(認知症対応型共同生活介護)
初期費用は保証金や入居金などの名目で0~100万円程度となります。月額費用はおおよそ15万~20万円程度。内訳として家賃や管理費などの居住費、食費、介護サービス費などが挙げられます。
費用は、土地や建物代、食事内容、介護体制などで施設による違いがあります。介護度によって介護サービス費も変わります。
有料老人ホームと比べると、比較的安価に入居できるかと思います。(もちろん事業所によって異なるので下調べは重要です)
非課税世帯にとって入居は厳しいのか
認知症グループホームの入居について
まずグループホームに入るには、敷金にあたる入居一時金(保証金)が必要になってきます。入居一時金とはグループホームを利用する権利をもらうのに必要な費用になります。
敷金と同様に、退去する際には返金されることになっています。ただし、敷金と同じで必ずしも満額返金されるわけではありません。
修繕や清掃、あるいは費用の滞納分があれば、その分が差し引かれることになります。
グループホームは土地代が費用に大きく影響します。
できるだけ費用を押さえたいのであれば地価の安い地域を選ぶと良いかもしれません。
おむつを使う方の場合、家族が持参できれば雑費を抑えることも可能です。
費用がかからずクオリティも高いグループホームを探すのは困難ですので、入居を検討されている方はある程度費用を貯めておくと良いかと思います。
また、生活保護を受けながら入居できるグループホームもあります。
その場合注意する点は、
・生活保護法の指定を受けているグループホームであるか
・一部の居室だけ生活保護に対応しているグループホームの場合は、どの居室が生活保護に対応しているか
・グループホームの所在地に住民票があるか
などです。
1か月あたりの費用の例
障がい者グループホーム(共同生活援助)
認知症グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
大きく変わるのは家賃や雑費です。家賃は施設がある地域や部屋の広さ、設備の充実度で違いがあります。
雑費については、おむつ代や散髪代など施設ごとの規定額が決められているようです。
雑費の内容としては、外出イベント時の買い物代、理美容院代、お菓子などの嗜好品代、日用品代などがあります。
また医療費については障害者医療費助成制度で減額されたり、自治体によっては無料のところも多くあったりします。
まとめ
グループホームの費用が気になる方は、一度入りたいグループホームに聞いてみましょう。
利用する前に費用が毎月どのくらいかかるか示してくれると思います。
費用が比較的かからないグループホームはスタッフの質がそれなりの場合もあります。
入居を決める前に体験や見学をしてみましょう。
予算次第ですがより安いグループホームを利用したい場合、都会ではない地域が良いかもしれません。
利用しにくい価格かどうかは入居を決められる方によると思いますが、障がい者グループホームの場合家賃補助制度などを活用すれば比較的利用しやすいかと思いますし、そこから雑費を抑えるとより良いでしょう。